本格焼酎の蒸留法
甲類と乙類の違い
焼酎造りにおいて、麹や水と同じように、味や風味など焼酎独自の個性を引き出すのが「蒸留法」です。蒸留法には「甲類」「乙類」の2種類があり、甲類は連続式蒸留器を使い、蒸留をくりかえし行なうため、原料の風味は落ちますが、代わりにアルコール純度が高まります。
対して乙類は、単式蒸留で1度しか蒸留しないため、原料の風味が損なわれることなく味わえます。ただ、甲乙という呼び名ですと焼酎の品質に優劣があるように聞こえることから、現在では乙類を「本格焼酎」と呼ぶようになったのです。
常圧蒸留と減圧蒸留
単式蒸留には、昔から伝わる「常圧蒸留」と、1970年代の半ばから広まった「減圧蒸留」の2つがあります。常圧蒸留では深みのある味わいが生み出されるのに対して、減圧蒸留は、まろやかで飲みやすい焼酎ができあがります。
また、蒸留器にもこだわりが見られ、ラベルに「木桶蒸留」や「木樽蒸留」などと記されているものが、まさにそれにあたります。木桶蒸留とは、杉の木でつくられた蒸留器を使用したことを意味しており、桶形ではなく樽形の場合には、木樽蒸留と表記されます。
このように、原料や水、麹が同じだとしても、蒸留法が変わるだけで、まったく異なった味と風味の焼酎ができ上がるということを知っておけば、これから焼酎をたしなむ際に、一段と楽しく飲めるのではないでしょうか。
甲類焼酎の蒸留法
連続式蒸留法
連続して蒸留することで、アルコール以外の成分が完全に除去された、アルコール純度の高い焼酎ができあがる蒸留法です。「ホワイトリカー」とも呼ばれ、梅酒のような果実酒造りや酎ハイなどに向いている手法です。連続式蒸留法は、大量生産できることから、市販品にも多くみられる手法でもあります。
本格焼酎(乙類焼酎)の蒸留法
単式蒸留法
1度しか蒸留しないため、原料の香りや風味がしっかり残った仕上がりになります。焼酎本来の味わいを楽しむことができ、ロックやストレート、お湯割りなどで楽しむのに向いています。最近の焼酎ブームで主流となったのが、この単式蒸留法で、単式蒸留法には常圧蒸留と減圧蒸留の2種類があり、それぞれ焼酎の特徴を引き出すのに重要です。